2015年現在、車の人気はエコカーか大きい車か軽自動車となりました。
大きい車については先にミニバンが売れたわけですが、その後は世界的なブームもあってか、ミニバンでは少し物足りないという層はSUVに興味がシフトしています。
ただ、SUVも様々なタイプがあり、本場のアメリカ系の大型もものから現在はなんと軽自動車までラインナップが用意されています。
日本の交通事情や保有者の層から考えると、その本流は中型クラスの車が人気を博しています。
そして、昨今の地球環境を考えてトレンドでもある「エコカー」ということを考えるとSUVならディーゼルエンジンですよね。
そこで今回は中型クラスのSUVとクリーンディーゼルの車、【トヨタランドクルーザープラド・マツダCX-5・ボルボXC60】を比較します。
目次
なぜSUVはクリーンディーゼルなのかおさらい
三菱アウトランダーPHEVのように電気自動車系であってもSUVは問題なく使えます。
しかもモーターによる動力はトルクフルであり、力強い運転も期待が出来ます。
でも、SUVといえばディーゼルエンジンが似合っています。
仮にハイブリッド車を用意したとしても重い車体をさらに重くさせてしまうことは必ずしも良い選択とはいえませんし、大型のガソリンエンジン車でも良いですが、環境性能が要求される時代には合っていない印象です。
そのような中で今いったように消極的な選択であっても、パワフルな強い走りを実現するという積極的な理由でもディーゼルエンジンを選びたいと思うのです。
また、日本ではエコカーはハイブリッド車を指しますが、ディーゼルエンジンが車の半数を占める欧州ではエコカーというとほとんどの場合にはディーゼル車を言います。
SUVはアメリカンなものを除けば、日本よりも欧州系のテイストがあるだけに輸入されてくる車からディーゼルエンジンの影響を受けています。
ここまで、雑多な形で説明してきましたが、SUVの特性上ディーゼルエンジンとの相性がいいので選ばれているということがいえるでしょう。
そこで、日本の異なる顧客セグメントを持つ2台と欧州の1台の比較というわけです。
トヨタランドクルーザープラドに死角無し
トヨタランドクルーザープラド(以下プラド)には、良し悪しもありますが3つの特徴をあげると次のようになります。
- 車内は広いが車体も大きい
- クロスオーバーSUVのためか燃費が他より悪い
- 後処理に尿素水を使用する
まず、車内が広く、3列目のシートもあるので乗員が多く乗れます。(ただ、3列目はちょっと窮屈)
また、他はアーバンライクなSUVであるのに対して、本格的なSUV寄りなプラドは悪路走破性を高いのですが、その分燃費が悪くなっています。
最後にディーゼルエンジンは一昔前までは環境に悪いという印象でしたが、排気ガスの処理について気をつけることで環境性能に対処しています。
あまり知られていないことですが、プラドは尿素水を利用しているので、消耗品を補充して利用することで前提で使われています。
とはいえ、この尿素水のコストがとても高いということもなく、1.5万キロ前後で1600円とプラドオーナーにとっては痛手でも何でも無いでしょう。
ただし、尿素水がなくなると走行することが出来なくなるために、補充には注意が必要で場合によっては自分のDIYで補充することになるかもしれません。
高いだけあって死角は少ないSUVですが、尿素水を使っていることはユニークな点の車です。
安価でも高質なマツダCX-5
近年は、ブランド価値を大幅に向上させた車メーカーのマツダですが、その状況について大きな影響を及ぼしているのはスカイアクティブテクノロジーのディーゼルエンジンでしょう。
ちょっと乱暴な言い方をすれば近年のマツダのフラッグシップカーはこのCX-5であるといっても過言ではありません。
さて、そんなCX-5を他と比較したうえで3つのポイントがあります。
- 価格が安いがコストパフォーマンスが良い
- 席自体に不満は無いが室内が狭いと感じた
- 軽快な走りの反面悪路では少し快適性に難有り
ボルボXC60と比較するとCX-5は半額程度で購入することが出来ます。
だからといって造りが安いかといえばそんなことはありませんので、とてもコストパフォーマンスが高い車だという印象を持っています。
反面、少し室内や荷物スペースが小さい印象もあります。
ミニバンからの乗り換えであれば、ちょっと不満に感じることもあるのではないでしょうか。(私はそう感じている)
マツダのディーゼルについて私は良い評価ばかりしていますので、それも加味したうえで聞いてもらえると助かるのですが、高回転までまわせるディーゼルというのは走っていてとても楽しいです。
このことからディーゼルでもなんだかスポーティーだなぁ・・・と感じてしまうのですが、反面悪路ではそのスポーティーさが裏目に出て、道のギャップを直接感じやすいので快適性に難があると感じています。
つまり、アーバンライクな使い方ではスポーティーな走りを享受でき、逆にSUV本来の悪路にいくと難があるという現代ではマッチしている、本来のSUVでいえば変な性格を持った車を言えるでしょう。
ディーゼル本流である欧州のボルボXC60
そもそも、欧州ではなぜディーゼルが一般的かといえば、車の利用の仕方によるところが大きいです。
日本と欧州の車ユーザーでは1回の車利用で走る距離が違い、欧州の状況を日本の状況でたとえるならば、ずっと高速道路に乗っているような形になります。
ですから、一定速度でずっと長い距離を走るとなると、同じ燃料消費量によるエネルギーは圧縮比が高いほうが有利であって、その点でディーゼルエンジンが適しているということになります。
これはエコカーを考えるうえで、ハイブリッド車との比較によく考えられるもので、止まったり走ったりと都市圏ではハイブリッドが有利で、等速運転ではディーゼルが有利ということになります。
と、かなり話はそれてしまいましたが、このような状況下で醸成された本場ディーゼルのSUVを3つのポイントでまとめると次のようになります。
- FFしか選択できない(2015年現在)
- 長時間乗っても疲れない欧州仕込の快適性
- 車体価格が高い
せっかくSUVを買うならばクロスオーバー的な使い方も期待してしまいますが、FFしか選択することは出来ないのでちょっとなぁ・・・と思う人もいるはずです。
もちろん、4WDよりもFFのほうが燃費性能がいいのでシティーユースだけを考えている人にとってむしろ歓迎なのかもしれませんね。
途中で話したように欧州では長距離を長時間乗ることも多いので、乗っていて疲れないということは大切な要素です。
これは車体価格が高いから快適性が高いなんていうことにも直結するかもしれませんが、いずれにしても欧州での使われ方を考えれば妥当な性能だと考えています。
ボルボXC60を選ぶならばどうしても気にしてしまうのは、高い金を出したことが良い選択になるのかということでしょうから、こういった差別化は特に長距離を走る人やラグジュアリーさを求める人にとっては重要です。
どれを選んでも間違え無し!気にしたい要素で選択する
それぞれの車についてみてきましたがどれを選んでも正解であり、必ずどれが悪いということは無いでしょう。
それぞれを一言でまとめると次の表のとおりになります。
車 | 車体価格(万円) | 一言コメント |
トヨタランクルプラド | 513 | 欠点は無いが燃費が悪い |
マツダCX-5 | 326 | コストパフォーマンスが良いが狭い |
ボルボXC60 | 599 | 本場SUVで快適だが高い |
トヨタ信者(?)はプラドを、ステータス性ならばXC60を、コスパ重視ならばCX-5が良いということになります。
私ならば、ボルボが欲しいですがマツダで落ち着いてしまいそうですね・・・
あなたはどんな選択をしますか?
以上、あなたの車選びにお役立てください。
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